院長コラム(No.65 人のためになりたくてこの世界に入った)|大阪のがん免疫療法(免疫細胞治療)緑地公園駅 内科 北大阪メディカルクリニック

院長コラム

No.65 人のためになりたくてこの世界に入った

2020年04月08日

本日4月8日 午後3時の時点で、新型コロナウイルスの感染者数はアメリカでは39万9886人と集計され、感染拡大に歯止めがかからず、医療従事者の負担も日に日に増して極限状態での勤務が続いています。そんな過酷な現場で働く看護師が、ある男性の姿、~緊急救命室に運ばれ入院となった妻の回復を祈り、退院の日を心待ちにしていた高齢男性の姿 ~をSNSに投稿して話題になっています。

以下はその記事(一部省略)です。
【「妻の命を助けてくれてありがとう」緊急救命室の外で号泣する男性に看護師は「心が奮い立った!」

ニュージャージー州にある緊急救命室で働くアリソンさんは3月25日、患者の重症度を決めている最中に窓ガラスを叩く音に気付いて手を止めた。外に目をやると、高齢の男性が段ボールをカットして作ったボードを持って立っており、そこには大きくこう書かれていた。
「緊急救命室で働く全ての人に感謝しています。私の妻を救ってくれてありがとう。I LOVE YOU ALL.」。男性は胸に手を当て、左手でボードを掲げて立っており、その目からは大粒の涙が溢れ頬を濡らしていた。

アリソンさんは次のように投稿したのだった。
「病院への立ち入りを禁止されている男性は、どうしても感謝の気持ちを伝えたかったのでしょう。男性の目からは涙が溢れて止まらないようでした。」「私は少しだけドアを開けて、外にいる男性に『奥さんの調子はどう?』と聞いたのです。すると男性は『とてもいいよ。妻は今日、家に帰るんだ。あなたたちの素晴らしい仕事のおかげだよ』と教えてくれました。」

「私は彼や、彼の妻のことを知りません。でも自分が看護師として13年間もやってこられたのは、このためだと気付いたのです。今は本当につらい時期です。でもそのなかで私たちの仕事がいかに重要であるのか、改めて考えさせられたのです。私は私の仕事・チームが大好きです。」

アリソンさんはこの男性の姿を見て心が奮い立つのを感じ、『この仕事が心から好きなんだ』と再認識したのです」と明かしている。】

この記事を読み、その高齢男性の写真を見ていると、私も涙が溢れてきました。この男性の表情を見ていると、医療スタッフに対する心からの感謝がひしひしと伝わってくるのです。彼の愛しい妻を救ってくれたスタッフへの感謝の気持ちが伝わってくるのです。

医療従事者は、”なぜこの仕事を選んだのか”と考えると、やはり ”人のためになりたかった” からではないでしょうか。今、アメリカは大変な状況にあり、日本も遠からずそうなるでしょう。人々の心が荒れて、とげとげしくなってしまうのは仕方が無いのかもしれません。でもこのような温かいニュースを見ると、やっぱり ”がんばろう” と思うのです。人は、人の「こころ」でうごきます。「義務」で動いているのではありません。

人それぞれ、その人の価値を誰がどう判断するのかわかりませんが、“自分と巡り会えたことをどれだけの人が喜んでくれたか” かなと思います。

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