院長コラム

No.54 ストレスはいけないこと?

2020年01月22日

先日、今年の東京オリンピックの正式種目になった「ボルダリング」というロック・クライミングの一種を見ていました。

もともとボルダーとは、山や河原などに転がっている巨石のことで、それに登る遊びがボルダリング。それが30年ほど前から、人工の壁に石を突き出させて登るインドア・スポーツとして広がってきたようです。

このボルダリングという、石のでっぱりや、少しのくぼみを使いながら大きな壁を登るスポーツをみていて思いました。「そうか、でっぱりが無いと上に登れないんだ」と。当たり前なのですが、石が出っ張っているから垂直に近い壁を登っていけるということにひとしきり感心しました。壁がつるつるだったら、決して上には登れないのです。そしてこの競技、腕力だけがものを言うのではなく、たくさんある凸凹のどれを使って上に行くかという選択、位置取りも大切な要素の一つになります。

つまり、人生にはある程度のストレス、つまりボルダリングでいう石の出っ張りが必要だということです。

いつの頃からストレスということばが日常的に使われるようになり、「胃が痛いのはストレスのせい」とか、「ストレスでうつ状態になった」とか、「ストレスをためないように」といわれます。

しかし、「ストレスレス」の環境が本当にいいのでしょうか。なぜ、チータやクマが木に登れるのか。なぜブレーキがきくのか。なぜ、生物界は進化したのか。なぜ、新しい発明・発見があるのか。そこには、いろんな意味での摩擦、ストレス、ひっかかりがあるからだと思います。

昔から、「苦労は買ってでもせよ」と言いますが、やはり人生において、凸凹、ひっかかりというのは、新しい自分を展開するために大切な事だと思います。ボルダリングを見ながら、でっぱりが無いと人は上には登れない、ひっかかるところがあるから高見まで自分を持っていくことができる、と思いました。人と人が共同生活をする社会で、ストレスなく生きて行くのは無理でしょう。

ばねは強く押さえれば強く押し返されますし、少ししか抑えないと少ししか押し返されません。ばねをストレスと考えれば、強いばねに立ち向かうことで遠くまで飛べるのではないかと思います。

”ストレス=いけないもの”ではなく、ストレス、ひっかかり、摩擦を自分のエネルギーにどう変えていくかが大切だと思いました。麦踏みをしないと強い麦は育たないと言います。麦踏みをすることにより、強い根が張り冬の寒さにも耐えられるといいます。ストレスがかかる事がいけないのではなく、それをどの方向に跳ね返し、伸ばしていくかが大切なことだと思います。

 

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