院長コラム

No.51 復活

2019年12月25日

先週、競泳の池江璃花子選手の、“今年の2月の入院生活から10ヶ月が経ち、退院することができました”という報を聞き、本当によく頑張ったなあと目頭が熱くなりました。私は元々血液内科医ですので、白血病の治療がどれほど辛いものかということは、傍にいるものとして診てきました。それを競泳選手として素晴らしい成績を残し、周囲から期待され、自分自身も将来に期待しながら一層の努力を続けているときに、長い中断を余儀なくされた無念。そして将来への不安。そのときの衝撃を思うと言葉が見つかりません。しかし退院した彼女が、次の目標を掲げてくれたことに敬意を表し、その意志の強さに心打たれます。

またバドミントンの桃田賢斗選手は今年3月の全英オープンで優勝、8月の世界選手権で連覇、12月のワールドツアーファイナルでも優勝を果たしました。ご存知の方も多いと思いますが、桃田選手は2016年、違法賭博にて競技出場停止処分を受けました。彼のしたことは違法ですが、その後の言動やバドミントンに対する真摯な姿勢などをみていると、心から改心したということがわかります。そしてその後、試合に出場ができるようになってからは圧倒的な強さで勝利を積み重ねています。「バドミントンができることに感謝をしている」という彼の言葉は、嘘偽りのない言葉だと思います。彼の今後のバドミントン選手としての活躍、人としての活動に期待し、あたたかく見守っていきたいと思っています。

そして、また今年は多くの自然災害がありました。台風、集中豪雨、地震など、いつ、だれが遭遇するかもしれない自然災害が、その規模、破壊力を年々増してきているように思います。「数百年に1回の」とか「今までに経験したことの無いような」という言葉をよく聞くようになりました。そして昨日まで普通にあった大切なものが、無残にも今日無くなってしまうという、どこまで苦しめるのだろうかと思われるような苦難が日本を襲いました。しかし、その荒地から人々は再び復活していきます。泥を掻き出し、押しつぶされ壊れ汚れた思い出の品々に涙しながらも別れを告げ、また次の一歩を踏み出そうとします。その強さに感動し、胸が痛くなります。再び立ち上がれるだろうかという困難な状況から、それでも人々は立ち上がろうとします。我々、「生」あるものは「生きる」ように、「前向きに生きるように」生まれてきたのでしょう。

「何も咲かない寒い日は下へ下へと根を伸ばせ」。この名言は、元三洋電機副社長、後藤清一氏の言葉と言われています。それぞれの人生において「寒い日」「冬の日」はあると思いますが、将来美しい花を咲かせるための、すばらしい実をつけるための足固めをしているのだと思います。

今日が、今年最後のコラムになります。そして、今日は息子の誕生日です。

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