院長コラム

No.44 仕事を極める

2019年10月23日

クリニックには定期的にお掃除専門の業者さんが来てくれます。先日も来てくださいました。

以前、羽田空港の女性清掃員の新津さんが「たかが掃除、されど掃除」と仰ってましたが、そのお掃除の業者さんの仕事を見ているとてもおもしろいのです。汚れの種類、生地、材質、汚れてからの時間に合わせて洗浄剤を選び、洗い方を考え、洗浄機のモップの回転数や毛の長さ、材質の組み合わせを選び、汚れを落としてくれます。「この汚れはさすがにもう取れないかなあ」と思っていても、最後に見に行くと、どこに汚れがあったかわからないほどきれいになっています。彼らを見ていると、「プロ」という言葉がやはり似合う。だからとてもカッコいい。

2013年・2014年と「世界一清潔な空港」に2年連続で選ばれた羽田空港。その陰には、1人の女性清掃員・新津春子さんの清掃への純粋な気持ちがありました。彼女はNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」に出演しておられたので記憶にあるかたもいらっしゃるでしょう。

彼女は次のように言っています。「清掃員が清掃したあとチェック作業をするのですが、私は項目表を使わずに『心』でチェックします。項目に書かれたところだけをチェックすると、清掃員はそこしか清掃しなくなります。また、チェックする側も項目以外の場所がキレイになっていても、清掃員の努力に気づいてあげることができません。お互いに、誰のために、何のためにやるのかを考え『心』を使わないと、最高の仕事はできないからです」と。

更に、新津さんは言います。「誰もが気持ち良く過ごせる環境をつくる清掃はすばらしい仕事です。決して目立つ仕事ではありませんが、私は自分を職人だと思っています。清掃は誇りを持つべき職業です」

「プロ」としての意識やプライドを持って精進することで、彼女は自信をもってこのように言えたのでしょう。「どんな仕事も『心』がこもっていなければ、ただの“作業”になってしまいます。誰のための、何のための仕事なのか、今一度、原点に返り、目の前の仕事に向き合ってみてください。」と彼女は言います。

どんなことでもいいけれど、何かを一生懸命したその先に、誇りをもてる自分が見つかると思います。それは、清掃かもしれないし、ダム建設かもしれない。長距離トラックでの輸送かも知れないし、捨てられた動物の保護かもしれない。

私は、「〇〇とはこういうものだ」といえるには、まず10年必要だと思っています。「庭師とはこういうものだ」「清掃とはこういうものだ」「介護とはこういうものだ」と蘊蓄を傾けるには、まずは10年は必要だろうと。それも、一生懸命に向き合った10年。新津さんは一生懸命に清掃という仕事に向き合ったから、一つの高みに到達したのだと思います。

「『仕事』に高い、低いがあるのでは無く、『仕事への思い』に高い、低いがあるのです」という彼女の言葉は何とも味わいのある言葉だと思います。

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