院長コラム

No.40 一人の力が

2019年09月25日

スウェーデンの女子学生グレタ・トゥーンベリさん(16)が9月23日、ニューヨークで開かれた国連温暖化対策サミットに出席し、時には声を震わせながら、地球温暖化に本気で取り組んでいない大人たちへの怒りと失望を表しました。

彼女は15歳だった2018年に、適切な温暖化対策を取らない大人へ抗議するために、学校を休んでスウェーデン議会の前にたった一人で座り込む「学校ストライキ」を始めました。この行動はどんどん広がりを見せ、2018年12月には270都市で2万人以上の学生がストライキを行いました。そして今回のサミット前の9月20日には、世界各地で開かれた「グローバル気候マーチ」として世界163カ国で、約400万人もの人たちが参加したと言います。彼女の主張に世界中の多くの人たちが賛同したのです。たった一人で始めたストライキは世界に広がりこの大きなうねりを作りました。

彼女はスピーチの中で次のように述べています。

「多くの人たちが苦しんでいます。多くの人たちが死んでいます。全ての生態系が破壊されています。私たちは大量絶滅の始まりにいます。それなのにあなたたち大人が話しているのは、お金のことと、経済発展がいつまでも続くというおとぎ話ばかり。恥ずかしくないのでしょうか。30年以上にわたって、温暖化が進んでいることを科学がはっきりと示してきました。しかし、それに目をそむけていながら、ここニューヨークにやって来て、自分たちはやるべきことをやっていると、どうして言えるのでしょうか。必要とされている政治や解決策はどこにも見当たりません。」 と訴えました。16歳の彼女に「成熟していない」と言われた我々大人たち。

自国の政治家を見ていると、美しい衣服を身にまとい、いかに若く、かしこそうに見えるかを気にしているように思えます。グレタのように、訴えたいことが響いてこない。どうも自分の頭で考えることが苦手で、言われた通りの当たり障りのない言葉を発し、その場限りの政策を掲げ、時に、失言と言う名の本音を言うように思えます。

確かに、政治というものは、若者がすぐにできるものでは無いでしょう。政(まつりごと)を治めるには、確かな知識と判断力、実行力が必要です。そしてそのためには、失敗も含めた多くの経験をする必要があると思います。

彼女の真剣なまなざし、時に目を潤ませ、声を震わせ訴えるあの姿を、我々大人は真摯に受け止めなければならないと思います。彼女の意見が正しいとか正しくないとかを言っているのではありません。表面だけをなでたような言葉では無く、本当に心から発せられたものに我々は心を揺さぶられるのです。

彼女の演説を聴きながら、時の流れに流されている私自身を反省し、たった一人の少女の行動がこのように世界をも変えていくことに驚きと、ある種の感動を覚えました。

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