院長コラム

No.39 減薬について

2019年09月18日

一般内科の外来をしていて「お薬手帳」を見せて頂くと、10種類以上の薬を内服をされていることも珍しくありません。

ですから、“現在は要らない”または、“効能が似通っている”と思われるときには、その旨を10分、15分とご説明します。そして、“薬を少しずつ減らしていきましょう”というのですが、「薬が好きなんです」「減らさないでください」と言われることが少なくありません。勿論、一気に減らすとご心配されるだろうと思うので、「じゃあ、今日はこの薬だけ減らしてみますね」と重複している薬を減らしてみても、翌日には、「〇〇の薬がありません」と来院されます。そして、こんなやり取りを何か月もして、結局またもとに戻ってしまう。なんとか、不要な薬を減らしたいと思うし、飲みすぎることによる弊害もお話しするのですが、なかなか難しい。たった1種類の薬を減らすのすら難しい、と感じます。

「医者は薬をたくさん出して儲けている」と思われている方もおられると思ますが、たくさん処方しても、一種類しか薬を出さなくても医院の利益は変わりません。決して利益を得るためにたくさん処方する訳ではないのです。

ある人に言われました。「確かに理論的には、薬を減らすのが良いのでしょう。しかし、患者さんによっては薬を減らされることが、とても不安につながることもあると思いますよ」と。確かに、理論だけでは薬を減らせないのは実臨床をしているとよくわかります。

“胃薬や消化薬4種類もいらないだろう”“ふらつくのは安定剤を3種類も飲んでいるからじゃないか”“咳がでるのはこの薬の副作用ではないだろうか”と思い、「減らしましょう」「まとめましょう」「ほかの薬に変えましょう」と言うのだが、なかなか現実の壁は高く、厚い。

うちのようにのんびりしている医院はまだいいでしょうが、患者さんが多いところでは「じゃ、前回と同じのを出しておきますね」となってしまうのも理解できるのです。

薬の問題は、高齢者だけのはなしではありません。“薬を処方する必要が特にない”と思う際でも、薬を希望される方はいらっしゃいますし、“体重を減らしていけば、これらの薬は要らなくなると思いますよ”と言っても、「食べるのが好きだから薬を下さい」と言われるかたもおられます。

医療を手軽に、安価に受けることができるのは良いこともあると思いますが、良くないこともあるのです。先日、保険適応外の薬についての提言がありましたが、これを機に薬について考えて頂きたいのです。

薬が無くても改善される病態はたくさんあるということを。そして、薬を用いてもどうしようも無いこともたくさんあるということを。

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