院長コラム(No.2 「効く」という意味)|大阪のがん免疫療法(免疫細胞治療)緑地公園駅 内科 北大阪メディカルクリニック

院長コラム

No.2 「効く」という意味

2018年11月21日

我々が風邪をひいて病院にいくと、解熱剤や咳止めなどの薬をくれます。そして、これらの薬を飲むと熱は下がりますし、咳は治まります。「この薬、良く効いたなあ」なんて思います。しかしこれはいわゆる「対症療法」であって、風邪の原因であるウイルスをやっつけているわけではありません。ウイルスを駆逐しているのは、自分たちの持っている免疫力です。

では「抗癌剤が効く」ということは、どういうことでしょうか。「この抗癌剤はよく効く」と言われれば、「これでがんが治る」と思われるかもしれませんが、多くの場合そうではありません。「抗癌剤が効く」ということは、“腫瘍がある期間縮小する”または“進行を一時的に食い止めることができる”ということです。

これは、今、抗癌剤治療をしているかた、またはこれから抗癌剤治療を受けようとされているかたには厳しい言葉だと思います。ただ、あえてこのように書くのは、理由があるからです。つまり、「抗癌剤で治そうと思って頑張りすぎないで欲しい」ということをお伝えしたいのです。

今回の話の初めに書いたように、「風邪薬で風邪を治しているわけではない」のと同じように、「抗癌剤で癌を治しているわけではない」のです。風邪を治すには免疫力が必要なのと同じように、癌を治すにも免疫力が必要です。
「歳をとったせいか風邪がなかなか治らない」などという話はよくしますが、つまりは、歳をとって、抵抗力が弱くなって、風邪が治りにくい、ということですよね。
癌も歳をとって、抵抗力が弱くなって、発症した、と考えると考えやすいと思います(勿論そればかりではありませんが)。

であれば、すべての治療の基本は免疫力の強化です。そして、その免疫力という土台の上に、手術、放射線、抗癌剤、などのいろいろな治療方法がより良い効果を見せてくれるのでしょう。決してお互いが相いれないものではなく、協力して進めていくものだと思います。

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