院長ブログ(No.176 人は人のためになりたい)|大阪のがん免疫療法(免疫細胞治療)緑地公園駅 内科 北大阪メディカルクリニック

院長ブログ

No.176 人は人のためになりたい

2022年11月27日

就職活動の際に行われる「就活Webテスト」の替え玉受験をしたとして、先日、ある会社員が逮捕されました。出身大学は誰もが知る有名大学で、その大学の大学院まで出ているといいます。そのうえ、現在は大手企業に勤めているのですから、傍から見たら順風満帆のエリートに見えたでしょう。

しかし、その彼は替え玉受験を請け負い、「人のためになるのが嬉しかった」「感謝してくれてやりがいを感じた」と話しているらしい。替え玉受験したこと自体は許されるものではなく、依頼した側も、依頼を受けた側も、自分のしたことに対しては反省をしなければいけませんが、彼のこの言葉には何か淋しさを感じます。

それにしても、昨今は就職活動の選考過程にWebテストなるものがあるのですね。時代も変わったものです。確かに多くの応募があった場合、履歴書やWebテストである程度の篩にかけるという、いわゆる“足切り”があるのでしょう。若者の間では、これらのWebテストの替え玉受験はそれほど珍しいことではないと聞き、更に驚きました。(もうついていけません~)
具体的にどのようなテストなのか知りませんが、仮にそのように替え玉受験を依頼してWebテストを通過したとしても、面接官が面接をすれば違和感を覚えるだろうとは思いますが。

さて、人は何のために生きているのか、という話になりますが、先日のブログにも書いたように、「利他に生きる」ことが心に喜びをもたらすのだろうと思います。学歴だけでもなく、収入だけでもなく、自分が人の為になっている、役に立っていると思えることに我々は喜びを感じます。勿論きれいごとだけでは生きていけませんから収入は必要です。そして、少ないより多い方がいい。(イーロン・マスク氏ほどには要らないでしょうけれど・笑)

彼が得た収入は、果たして高額だったのでしょうか。「約300件の依頼で400万円ほど」というのであれば、利益を求めて行っていたようには思えず、やはり “喜んでくれることが嬉しかった” のだろうと思います。

昔から、「法律の網は小物を捕まえるが、大物は網を破る」などと言われます。彼に「君はとても悪いことをしたのだよ」と真顔で諭せる大人はどれほどいるのでしょうか。「コネ入社や裏金入社が蔓延る現状を見ると、別に悪いことだとは思わない」と彼は当初言っていたようです。勿論、人が悪いことをしたのだから自分も悪いことをしていい、ことには決してなりませんが。

一昨日、「赤木ファイル」の件に関して、当時の理財局長に罪を求めた訴訟の判決が大阪地裁でありましたが、赤木さんの奥さんの請求は棄却されました。また東京オリンピックにまつわる汚職も次々と明るみに出てきています。このような見苦しい数々の事件、国会での大臣たちののらりくらりの答弁、詭弁。国民をバカにしたような(実際バカにしているのでしょうが)態度、物言いを見聞きしていると、そちらにも厳しい処罰があって欲しいと思うのは私だけでしょうか。

今回逮捕された彼は、日々の仕事にやりがいを感じていなかったのでしょうか。
人に喜んでもらえると、我々はとても幸せを感じられるもので、「ありがとう」「助かった」「おかげ様」と微笑んでもらえることが、我々をどれほど笑顔にすることか、心を豊かにすることか。
我々人間は、人の為になりたいものなのです。

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