院長ブログ(No.137 患者さんからの資料)|大阪のがん免疫療法(免疫細胞治療)緑地公園駅 内科 北大阪メディカルクリニック

院長ブログ

No.137 患者さんからの資料

2021年11月23日

当院には、主病院で抗癌剤治療や放射線治療などを受けられているがんの患者さんが多くおられます。そして、その病院の主治医は血液検査やCT、MRIなどの画像検査をして、治療の効果判定、治療継続の可否、治療方法変更などを考えます。

患者さんの中には、そのように主病院で検査したデータを持参してくださったり、送って下さったりするかたもいらっしゃいます。「治療計画を立てるために検査をする」という意味では、主病院も当院も目的は同じですから、同じような検査を当院でもする必要はありません。ですから免疫治療を行うためにこちらからデータをお願いすることもあります。

しかし、それ以外にも「血液検査をしたから、みて欲しい。結果の紙だけ渡されてもわからない」「主治医は忙しそうで聞きづらいのだが、先日撮ったCTの結果はどうなのか」「抗癌剤の投与が一週間延びたが、これからどうなると思うか」など、いろいろあります。当然、主な治療をしている病院が「主」であり、当院は「副」です。しかし「副」ではあっても「従」ではないと思っています。それぞれの領域がありますので、そこを侵害するようなことはしませんが、当院のような小さな町医者に意見を求めてくれるというのはとても「有り難い」ことで、本当に “ありがとう!” です。

それらの郵送していただいたデータや、FAXなどで送られてきたデータは、一日の診療が一通り終わってから見るわけですが、それなりに時間がかかります。やはり “疲れたなあ”と思う日もあり、資料がたくさんある日は、その日に見られない事もしばしばです。でも、そうやってデータを送ってくれることは “幸せだな” と思います。だってご自分の大切なデータを見せてくれるわけですから。

さて、データが送られてきても、それをみて、すぐに「じゃあ、こうしよう」と判断できるわけではありません。「この方は培養日数がすこし長めがいい」とか「この方は凍結してもあまり培養に影響しない」とかいう個人の特徴は覚えているものですが、「いつ抗癌剤治療をした」とか「CTの結果を主治医から説明を受けるのはいつ」とかは覚えてはいません。

そこで・・・ウチのクリニックの診察室には大きなマグネットボードの上に大きなカレンダーを貼っています。そこに、「抗癌剤治療をした日」「CT検査をした日」「免疫治療をした日」などをそれぞれの色のマグネットで印をつけて眺めます。そして、今までの治療経過を見て、これからの当院での治療計画などを立てます。ですから、患者さんからデータが送られてくると、まず、今までの経過をカレンダーにしるし、そこから「さて、どうしよう」と腕を組むのです。

更に、みんながみんな、いい経過をたどっているわけではありません。また、いろいろな理由から私がしたい、したほうがいいと思う治療ができるわけでもありません。「自由診療」という100%自己負担という縛りの中で、抗癌剤投与との兼ね合いや、貧血の度合い、家族とのかかわりなども考慮して、決めていきます。患者さんによって、抗がん剤の副作用も違いますから、1週間に1回、2週間に1回という抗癌剤治療の合間を縫って免疫治療をしていくのは、結構デリケートなのです。主治医から「免疫治療は抗癌剤治療が終わってからするように」と言われると、患者さんが主治医と良い関係性を保つことはとても大切な事ですので、じっと我慢しているときもあります。また人間の体は機械ではありませんから、“読み” と違った経過になることもあります。

それでも、資料を送ってくださる患者さんやご家族のかたの気持ちに少しでも応えることができればと考えています。これからもよろしくお願いします!

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