院長コラム(No.130 横綱 白鵬 引退)|大阪のがん免疫療法(免疫細胞治療)緑地公園駅 内科 北大阪メディカルクリニック

院長コラム

No.130 横綱 白鵬 引退

2021年09月29日

大相撲の横綱 白鵬が引退するという。
15歳でモンゴルからやってきて、175cm、65kgという相撲取りとしては細身の身体のため入門を許可してくれる部屋もなく、帰国しようとしたところを宮城野部屋に受け入れてもらえたといいます。その後、わずか22歳で頂点に上り詰め、36歳の今に至るまで角界を牽引してきたことは、いろいろに評価が分かれるにしても、人の何倍も努力をし、多くの苦労を乗り越えてきたことに間違いはないでしょう。
努力したからといって必ず良い結果が出るとは限りませんが、努力をしなければ良い結果が出ないのは確かです。

さて、白鵬は強かった。私は、北の富士、輪島、千代の富士が横綱だった頃が自分の若かりし頃と重なっているのですが、最近では、朝青龍と白鵬くらいしか知らない。ともにモンゴル出身。調べてみると、ここ最近10人の横綱のうち、日本人は若乃花と貴乃花、そして稀勢の里の3人であり、後はハワイ、モンゴル出身の外国人力士。

このように外国人横綱が増えてきた中で、横綱には「品位」を求められ、その品位について白鵬には、いろいろな注文がつけられたといいます。元横綱朝青龍もそうですが、異文化の国に行き、そこの伝統的な技を極めるというのは本当に難しいと思います。それが勝ち負けを決めるものとなると余計に難しい。相撲は神事なのかスポーツなのか。

白鵬は多くの記録を残した大横綱だと思いますが、立ち会いの張り手や肘でのかちあげなどが批難されています。確かに立ち会いで顔を張るのは好ましいとは思いません。しかし、ルール違反ではないわけで、それをそこまで非難するのであれば、ルールを変更すれば良いのではないかと思ってしまいます。

「品位」「品格」とは何かと言われると、なかなか言葉では表しにくいですが、日本相撲協会が定めている「品格」の基準は、
1.相撲に精進する気迫 2.地位に対する責任感 3.社会に対する責任感 4.常識ある生活態度 5.その他、横綱として求められる事項。
だそうですが、白鵬はきちんと果たしていないのでしょうか。「品格」は一律、同じでは無く、個人個人違って当然でしょう。張り手がいけない、肘でのかちあげがいけないのなら、それなりのルール改正をして、そのような行為をすれば「違反」とすればいいのでは、と思うのは単純過ぎるのでしょうか。横綱に望まれる品格とは難しいと思います。

大相撲解説を長くされていた刈屋さん曰く、“「品格」があるとは、自分に厳しく、人より努力をし、人に対して優しくあるような日々を送ることで身につくもの”だとか。これは、横綱だけで無く、人として持っていたいものです。

今後、新たに、長く角界のトップに君臨するほどの体力、精神力、実力を持ち、品位を兼ね備えた横綱が出てきてくれるでしょうか。
数々の偉業を、あの細かった少年が異国の地で成し遂げたのですから、万雷の拍手を送りたいと思います。

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