院長コラム(No.124 オリンピックが終わって)|大阪のがん免疫療法(免疫細胞治療)緑地公園駅 内科 北大阪メディカルクリニック

院長コラム

No.124 オリンピックが終わって

2021年08月14日

今回のオリンピック。賛成、反対、いろんな意見がある中、疑うような発言による委員の辞任、解任があり直前までばたばたしましたが、多くの感動を残し終わりました。そして10日後にはパラリンピックが開催される予定です。

今回のオリンピックは、世界中の多くの国で新型コロナウイルス感染が収束を見せない中、コロナ感染が広がる日本で行われたということで過去に類を見ない開催となりましたが、他にもいろいろと考えさせられることがありました。

メダルの数を争うのは、常に経済大国で、アメリカ、中国、日本、ロシア、そしてヨーロッパの諸外国など。今回10個以上の金メダルを獲得したのは、オーストラリアを含めた先の10か国で、経済力の差を感じます。

それは、まるで、環境の整った状況下で優秀な教師にマンツーマンで丁寧に教えてもらえる学生と、空調設備も、まともな筆記用具や参考書も無い中、自力で勉強している学生との違いに思えます。
勿論、どんなに環境が整った中であっても個人のたゆまない努力が無ければ国の代表にはなれないわけですから、各個人の日々の努力があったことには間違いありません。

ただ、多分、素晴らしい素質を持っていながら、環境に恵まれず、本来持っている能力を発揮しきれなかった人も少なからずいるのだろうなあとは思います。彼ら、彼女達も恵まれた環境のもと、素晴らしいコーチの指導を受け、様々な角度からの分析をもとに効率的な練習ができれば、さらに素晴らしい結果、記録を残せたのではないだろうか、と。

また、国毎に競うことの意味も段々薄れてきたように思います。いまや、両親の国籍が違う選手は珍しくなく、“国を代表して”という競いかたは今後変わっていくでしょう。オリンピックに出るために国籍を変えるようなこともしなくなるではないかと思います。

更に、今回はLGBTQをカミングアウトした人が182人と過去最高になったそうです。このようなスポーツの祭典の場に於いて素晴らしい結果を残した選手が、性自認や性的指向性を公表することによって“性の自由”を伝えようとしているのでしょうか。世界には、まだまだ性的指向によって罰せられる国が少くないと聞きます。誰が誰を好きでも良いでしょう。生まれてきた性と自分が感じる性が違がっても、別になんら問題はありません。

ただ、男性と女性は、良い悪いでは無く生物学的に資質・機能が違いますので、そこを同列に競わせることに関しては、もう少し多くの意見を聞く必要があるでしょうけれど。

今回は、コロナ感染の観点から、地元の人びととの触れ合いがほとんどなかったことが残念ですが、オリンピックは単に記録を争う競技会ではなく、お互いを知ること、わかり合うこと、認め合うことを大切にしています。十分な“おもてなし”はできませんでしたが、我々日本人の想いを少しでも感じてくれていたら嬉しく思います。

3年後のフランスでのオリンピック開催。世界がどのような状況にあるか想像もつきません。
しかし、今回の東京大会を機に、オリンピックの意義、目的などを再度考えることができればと思いました。

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