院長コラム(No.123 熱の原因)|大阪のがん免疫療法(免疫細胞治療)緑地公園駅 内科 北大阪メディカルクリニック

院長コラム

No.123 熱の原因

2021年08月04日

新型コロナウイルスが勢いを増し、当院の外来でも陽性者が日毎に増えています。
当院は病床を持たないため、発熱外来と言っても急設の場所で細々としているだけです。スタッフの人数も少なく、また換気の問題からドアを開け放しているため、なかなか十分な診察ができません。

発熱外来に来られるかたに新型コロナウイルスの検査をして陰性であった場合、そのうちの多くは、他のウイルス性疾患、いわゆる風邪だったり、食あたりだったり、熱中症だったりするわけです。新型コロナウイルス感染症と言っても特徴的な症状があるわけではありません。また最近は頭痛、咽頭部違和感、発熱などでこられるかたが多く、以前のように、“味覚・嗅覚異常” “乾性咳嗽” で来られるかたは減ってきている印象があります。

熱を症状として来られるかたには、まず初回の発熱外来では新型コロナウイルスの検査をして陽性か陰性かを確認し、陰性であった場合には対症療法としての薬をお出します。しかし、数日後に “まだ熱が下がらない” と来られ、感染症以外の熱の原因を疑った際には、追加の血液検査をすることがあります。

熱が出る病気はいろいろとあります。ですから「熱がある」と言うだけでは「感染症」というわけではありません。感染症以外の、熱中症・脱水、貧血、膠原病、甲状腺疾患、癌、などでも熱は出ますので、感染症が否定的な場合にはこれらの疾患を考えることもあります。また、過労・ストレスなどでも微熱はでますので、「発熱」は簡単そうで、なかなか手強いところもあるのです。

今の時期、熱があると “新型コロナウイルスに感染したのではないか?” と思ってしまうでしょう。しかし、それ以外の病気が隠れているかも知れません。

「熱」の中には、「経過をみてもいい熱=自力で治せる熱」と「次の検査を必要とする熱=薬の助けが必要な熱」があります。新型コロナウイルス感染ではない、他の病気で熱が出ているかもしれませんので、熱が気になったら早めの受診をしてくださいね。
と言っても、熱があるとなかなか診てもらえないのが現状です。ですから、熱が無くても、今のうちにお近くの「発熱外来」をしている医療施設などを調べておかれたらいいかもしれません。

一覧に戻る