院長コラム(No.117 新型コロナウイルス ワクチン)|大阪のがん免疫療法(免疫細胞治療)緑地公園駅 内科 北大阪メディカルクリニック

院長コラム

No.117 新型コロナウイルス ワクチン

2021年06月06日

新型コロナウイルスワクチン接種がいろいろな場所でいろいろな方法で始まっています。温度管理ミスや、充填ミスなどのニュースもありますが、このような予防接種は初めての経験ですから、なるべくミスが無いように粛々と進めばと思います。

さて、ワクチンを打ったからと言って感染しないわけではないですから、ちょっと安心した上で、今後もしっかりと感染予防が必要です。

今日のニュースで、“鹿児島のある病院職員のワクチン接種後の抗体を検査したところ、全員に中和抗体ができており、そのうち約75%は高確率で感染を予防できる抗体量が認められ、残りの約25%も重症化のリスクを抑えるであろう抗体量を認めた”とのことです。この値はとても高くて驚きました。ただ、ワクチン接種により作られる中和抗体の量は年齢とともに下がると言われていますので、比較的若い病院職員の結果と、高齢者の結果を同じように考えることはできません。また、十分な抗体量がどれくらいの期間続くのかもこれから判明してくることです。

ウイルスはいろいろな変異を起こすものですが、いまのところほとんどの変異株に対して効果が期待できるようです。ただ、効果を期待しにくい変異株の出現も言われていますので、ワクチンを打ったからと言って新型コロナ感染が始まる前の状態に戻るわけでは無く、今少し感染予防対策は続けないといけませんね。それに、ワクチンを打ったために、“感染しているけれど軽症、または無症状の人がいる” わけで、その人が他の人に移すかも知れません。やはりマスク、手洗いは必要ということです。

ワクチンを接種したくない人もいるでしょう。若い人も重症化するとは言っても、高齢者と比較すると重症化率は低いですから、長期的な副作用が見えてこない現段階で打つことに躊躇することも理解できます。
5月21日までに接種を終えた601万6200人程のうち、接種後の死亡数は85人と報告されています。ワクチン接種との因果関係が確定しているものは今のところ無いようですが、日本国民を1億2000万人とすると1700人の死亡者となります。亡くなった人のうち65歳以下の人の割合は25%程と言うことですので、計算上約425名の65歳以下がの人が亡くなるということになります。この数、統計的に考えると少ない値なのですが、”もし自分が、自分の家族が”と考えるとやはり消極的になるのも頷けます。

メリットデメリットのバランスを考えると、高齢者や医療従事者は打った方が良いだろうと思いますが、将来の長い若者に接種するかとなると悩む人もいるでしょう。今後、ワクチン接種をした、してない、で気まずい思いや差別などが起こらなければ良いですね。

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