院長コラム(No.113 誰の為の自粛か)|大阪のがん免疫療法(免疫細胞治療)緑地公園駅 内科 北大阪メディカルクリニック

院長コラム

No.113 誰の為の自粛か

2021年04月28日

明日からのゴールデンウィークを前に、関東でも新型コロナウイルスに関連して、緊急事態宣言がだされました。町の様子がどれほどかわったのか。ニュースを見る限りでは1年前とは明らかに違った、緊張感のない町の表情が伺えます。

確かに、「自粛、自粛!」といわれて1年。「言うことを聞いて自粛したのに、感染は拡大してるじゃない。そのうえ、大臣だか、議員だか知らないけれど大勢で飲み会してさ、やってらんないよ!」という気持ち、その通りですよね。「我々は外食もせずに、まじめに籠もって我慢してんのに! そうなんだ、飲み会して良いんだ! 大人数で飲んで良いんだ! 夜9時以降でも店に居座って良いんだ!」って思います。

そうなんです。だから、管総理の言うことなんか聞かなくていいんです。小池都知事のいうことも、吉村大阪府知事のいうことも聞かなくていいんです。そうじゃ無くて、自分の頭で考えて正しいことをすればいいんです。「まん延防止等重点措置」と「緊急事態宣言」とどう違うのかって。そんなことどうでもいいんです。

そういう、人に決められた事をするのではなくて、「感染の広がりを抑えるにはどうすればいいのか」この一点です。変異株の何がどう違うのかなんてわからなくていいんです。私もわかりません。

ただ、「インドではここ一週間ほど毎日30万人を越える新規感染者がでて、病院の外で待つ間に亡くなっている人がたくさんいるみたい」「日本でも、病院に空きがなくて、救急車の中で一晩過ごした人もいるらしい」「自宅待機しているうちい亡くなった人もいるって」という事を知れば、自ずとしなければいけないことはわかりますし、してはいけないこともわかりますよね。

政治家の言うことを聞く必要はないんです。言ってることもいろいろと変わりますし、非科学的な話もよくされます。場当たり的な発想が多いようにも思いますし、記者からの質問にはちゃんと答えません。何かあると「専門家の意見も伺って」と言いますが、「専門家の意見を聞いた」という逃げ道を作って、実際は「専門家の意見は聞き流している」だけのように思えるのです。

この医療体制が逼迫している中で、オリンピックの為に医療従事者を集めるって、どうやって集めるのでしょうか。日本国民の、そして、世界一流のアスリートの命を賭けてしなければならない祭典なのでしょうか。「新型コロナウイルスに勝った証として」オリンピックをすると仰っていたように思うのですが。
愛媛県松山市での公道での聖火リレーを中止した、愛媛県の中村時広知事の涙は心を打つものがありました。“人々の命を守るのが私の使命”として、しかし、走ることのできなかった人たちの気持ちを思い、涙を見せたのです。

現在、中央の政治家の方々にそれだけの思いがあるのかどうか知りませんが、国民は、政治家の言うことを聞くのではなく、自分で考え、判断し、正しいと思った心に忠実に行動して欲しいのです。別に政治家のために自粛するわけではありません。人の命を守るために自粛するのです。
戦時中の召集令状ではないのですから、赤紙がきたから戦地に行って人を殺さなければいけないわけではありません。今は2021年。自分の頭で考えて、間接的に人の命を奪っているかも知れない自分の誤った行動があるのなら改めなければいけません。

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