院長コラム(No.102 新型コロナウイルス検査について)|大阪のがん免疫療法(免疫細胞治療)緑地公園駅 内科 北大阪メディカルクリニック

院長コラム

No.102 新型コロナウイルス検査について

2021年01月14日

新型コロナウイルスの感染は拡大を続け、ここ大阪でも再び緊急事態宣言が出されました。人は良くも悪くも「慣れる」動物ですから、果たして二度目の「緊急事態」にどれだけ反応するでしょうか。

さて、この感染拡大にともない、医療機関を受診し検査を希望されるかたが増えています。しかし、この地ではPCRの検査自体もなかなか受けることができない、また受けることができても結果が出るまでに数日を要するという状況のようです。

当院では、PCR検査はしておらず抗原検査のみですが、この検査のメリットは15分で結果がでることでしょうか。来院してその場で検体を採取し、反応させている間に、症状などを伺っていると結果が出る。陰性ならば症状にあったお薬をお出しして終わりですから、30分もあれば患者さんは心配から解放され、お薬をもらうことができます。皆さん、咳や熱が出て、「もしかして感染した?」と不安で来られるため、陰性の場合は、安堵の表情を浮かべられるのがよくわかります。

しかし、検査は絶対的なものではありません。新型コロナウイルスのPCR検査の感度は70%~90%程といわれています。皆さんが思われているより低い値なのではないでしょうか。抗原検査に関しては、発症2日目~9日目までの間の検査ではウイルス量が多いため、抗原検査の結果をもって判断して良いと言うことになっています(2020年6月16日 厚生労働省)。
検査の精度としてはPCRが一番いいのでしょうけれど、現実的になかなか検査が受けられず、結果がわかるのは感染力のピークを過ぎてからというのでは、折角のPCRもうまく機能していないことになります。ですから、それぞれの検査の利点とそうでないところを総合的に考える必要があります。また、発症後7日以降はPCRが陽性であっても活性が認められないとの報告も有り、今後、もう少しデータの集積が待たれます。

どんな検査にも、検査には限界があります。このウイルス検査の場合、検体採取のタイミング、採取方法などによっても、陽性なのに陰性と出てしまうことがあります。しかし、「陰性」という結果に安心して、気が緩んでしまうこともあるでしょう。ですから検査のみに頼るのは危ないのです。検査はあくまでも補助的なものであるべきで、経過・臨床症状など総合的な判断が必要なのではないでしょうか。

感染から発症までは平均5-6日といわれ、発症する2~3日前から、発症後5日~7日が感染力が強といわれているこのウイルスに対し、どの時期に注力するべきなのか。
PCR検査に関しては、肯定的な意見、否定的な意見がありますが、仮に本当の陰性だとしても、翌日感染するかも知れず、結局は、飛沫を避けることが大切なのでしょうね。

一覧に戻る