院長コラム(No.96 専門性)|大阪のがん免疫療法(免疫細胞治療)緑地公園駅 内科 北大阪メディカルクリニック

院長コラム

No.96 専門性

2020年11月11日

「医師は病気のことについては、一通りは知っている」となんとなく思っていませんか?

残念ながら、あまり知りません。何も知らないわけではありませんが、やはり得意分野と不得意分野があります。眼科、皮膚科となるとそれぞれの専門のイメージがあるようで、あまり聞かれることもありませんが、「腰が痛い」「親指が曲がりにくい」「生理が遅れている」「声がかすれる」と、なんでもあります。「とりあえず内科」ですね。

時にサプリメント、食事、運動などについても聞かれることがありますが、ほぼお手上げ状態です。漢方も処方を希望されることが少なくありませんが、漢方も奥が深くて難しいのです。「虚」だか「熱」だか「実」だかいろいろあって、しっかりと勉強をしないと、軽々に出せるものではありません。

大きな病院に行くと、いろんな「科」があります。まず、自分はどの「科」に行けば良いのか、というところから始まります。「腰が痛いけど、整形外科かな。内科かな、外科かな」「お腹が痛いけど、内科かな、婦人科かな、外科かな」「のどが痒いけど、耳鼻科かな、内科かな」。確かにいろんな科があって受診するべき「科」がわかりません。ただ、どこにでも入ってくるのが「内科」ですが(笑)。

一般的によく耳にするのは、「外科」「内科」「小児科」「産婦人科」「耳鼻科」「眼科」「整形外科」「皮膚科」あたりでしょうか。その中の内科なら、更に、循環器内科、呼吸器内科、消化器内科、内分泌内科、神経内科、血液内科、膠原病内科・・・となり、循環器内科なら更に虚血性心疾患、弁膜症、不整脈・・・と分かれていきます。専門になればなるほどそのことについては大変よく知ってるけど、それ以外のことはあまり知らない。知識の積分値でいうと同じくらいなのかも知れません。

「大学の先生」というだけで、何でも知っているとは思わないですよね。「宇宙物理が専門」か、「シェークスピアが専門」か、「中東情勢が専門」か。それこそすごくいろんな分野があると思います。ですから、我々は「大学の先生」と言っても、「なんの専門の先生かな」と思います。

医者も同じで、内科の医師は「腰が痛い」と言われても、”頭が内科”になってますから「内科」に結びつけて考えます。「腎結石かな」「もしかして癌の骨転かな」「多発性骨髄腫じゃないよね」となります。他科の先生なら思い浮かぶ疾患もなかなか思いつかないのです。

今は患者さんも各科の専門を考えて受診されるかたが多くなったように思いますが、居酒屋さんの「とりあえずビール」ではないですが、「とりあえず内科」というかたがまだまだ多く、「うーん、それはちょっと・・・」と唸ることもあります。ただそれが勉強のきっかけになるので私としては結構楽しいのですが。

今は、いろんな情報が手軽に入手できるので、大切な時間を無駄にしないためにも、緊急でなければ「何科を受診するのが良いか」、ちょっと調べてみるとおもしろいと思います。

 

 

 

 

 

一覧に戻る