院長コラム(No.19 腫瘍マーカー)|大阪のがん免疫療法(免疫細胞治療)緑地公園駅 内科 北大阪メディカルクリニック

院長コラム

No.19 腫瘍マーカー

2019年04月03日

癌を疑う時や、癌の病勢をみるのに腫瘍マーカーを測定することがよくあります。また、検診などで腫瘍マーカーが検査されることもあるでしょう。
しかし、我々は検査の結果に振り回されてはいけません。勿論、検査結果が気になるのは当然ですし、医師も参考にします。しかし、腫瘍マーカーは決して絶対的なものでは無いのです。

腫瘍マーカーは
1)がんの早期発見 
2)手術後の再発の早期発見 
3)がんの病勢の評価・治療効果判定
などを目的に検査されます。しかし、腫瘍マーカーは絶対的なものではなく「参考」にするものですから、上がり下がりをそんなに気にせず、あくまでも「参考」にするのが良いと思います。
とは言っても、はやり数字は気になるのが現実であり、毎回グラフを作って見せてくださる方もおられます。また、主治医も検査結果を重視してしまっていることもあります。

1) 「がんの早期発見」ですが、腫瘍マーカーが上がっている時点では進行していることが多く、前立腺癌、卵巣癌、肝臓がんなど、早期からマーカーが上がることもある病気以外は、早期発見のために測定するのはあまり有用ではありません。
2) 「術後の再発の早期発見」のためのフォローにマーカーを使うこともよくありますが、症状が動いてから検査しても予後に変わりは無いと言われているものもあります。
3) 「病勢評価・治療効果判定」のために検査するのも、それによって治療方針が変わるのであれば必要ですが、治療方法が変わらないのであれば要らない、とも思います。

検査をすれば結果を見ます。腫瘍マーカーの数字の横に「↑」や「H」がついていれば不安になります。前回より値が高くなっていれば、体調は安定していても気分が滅入ってしまうでしょう。それは当然です。
しかし、検査が中心にあるのではありません。あくまでも「人が主」であり、「検査は従」であることを、難しいけれども頭のどこかに置いておいて欲しいと思います。

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