院長コラム(No.84 話しやすい雰囲気で)|大阪のがん免疫療法(免疫細胞治療)緑地公園駅 内科 北大阪メディカルクリニック

院長コラム

No.84 話しやすい雰囲気で

2020年08月18日

いろんな場において、話をしやすい雰囲気があるというのは良いことです。何が良いか。それは、率直な意見が言える、ユニークなアイデアが出やすい、ミスを未然に防げる。その結果、納得でき、積極的・意欲的に考え、次に進める。結果が良い悪いではなく、悪かったことも踏まえて次に進めるのです。

経営会議で話しやすい雰囲気があれば、新たな戦略がでてきて販路が広がるかも知れない、新しい製品開発に繋がるかもしれない。

病院のカンファレンスでは各科の医師が集まって治療方針について意見を出し合うのですが、手術が良いのか、先に抗癌剤が良いのか。放射線治療はいつするのが良いか。手術方法はどの術式が良いのか。それぞれの専門医からの意見があるわけで、この場での話しやすい雰囲気というのはとても大切です。

思っていることがあっても、頭から否定されると思えば黙ってしまうでしょうし、意見を述べて問い詰められるような雰囲気なら誰も何も言いたくないですよね。何を言っても、”まずは聞いてくれる” という安心感が大切です。

いろんな企業においてスタッフ間のやりとりが多い方が業績は伸びるといいます。病院での事故が少ないところは雰囲気が明るいと言います。ぴりぴりと緊張がずっと続いているようなところでは、かえってミスが起こりやすいと。つまり、迷ったとき、わからないときにそばにいる人に聞いたら正しい方法、導き方を教えてくれる。言われたことが ”おかしいんじゃないかな” と思ったら直ぐに確認できる、そういう雰囲気がミスの減少に繋がります。

職場は仲良しグループではありませんから、規律は必要です。しかし、きちんとした規律のうえに、人として穏やかで包容力があるチームであれば、その組織は発展するでしょう。

笑顔を向けられて気分を害する人はいません。優しくされればこの人を困らせたくないと思ってがんばるでしょう。期待してくれればその期待に応えたいとがんばるでしょう。そうして、いろんなことが心よく良い方向へ動いていき、広がってくれると良いですね。

うちのような小さなクリニックも、患者さんが話しやすい場になれば良いなと思っています。ですから、「先生、内緒だけどね」と話をしてくれたり、「息子には言ってないけど、この前薬を飲み忘れちゃってね・・・」などと点滴を受けながら看護師さんに話をしてくれたりすると嬉しいのです。たわいも無いことだけれども、そのような気安い場所であることが嬉しいのです。

この患者さんは、今の治療を続けたいのか、止めたいのか。今の痛み止めで痛みが抑えられているのか、否か。入院している方が安心なのか、本当は自宅で過ごしたいのか。皆さんそれぞれにいろんな思いがあるわけですから、そういうことをちょっとしたことでも話してくれる、話しやすい空間にこの場所がなってくれていることを願います。

 

 

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