院長コラム(No.70 不要不急)|大阪のがん免疫療法(免疫細胞治療)緑地公園駅 内科 北大阪メディカルクリニック

院長コラム

No.70 不要不急

2020年05月13日

「不要」とは、勿論「必要ではないこと」。
「不急」とは、勿論「急がなくてもいいこと」。
現在、感染拡大防止のために「不要不急」の外出を控えるようにと言われています。
確かに、目に見えない感染の広がりを抑えるには人との接触を控えることが基本であり、これは100年前のスペイン風邪の時も同じで、科学が進もうとも変わりはしません。

そして、今回、「不要不急の外出を自粛するように」と言われて、我々の生活にとって、いかに「不要不急」なことが「必要」であるかと言うことに改めて気づきました。子供には遊びが必要であり、大人にも同様にそれぞれの ”あそび” が必要だと思います。ウィンドウショッピングなんてまさに不要な事でしょう。お母さんたちが集まってランチなんて、これも確かに不要・不急でしょう。おじ様がたの飲み会も要らないですよね。
でも、人生を潤ったものにするのには、これらの「不要」が「必要」なんです。

4月末から先日までの間、私はどこに出かけることもなく、職場と自宅の行き来のみをしてすごしました。そんな中で、近くのホームセンターでポットの花を買い、ベランダのプランターにカーネーション、ロベリア、マーガレットなどと何種類かの花を植えました。
花は確かに生活必需品ではありません。有っても無くても一日は過ぎますし、直接仕事に影響を与えるわけでもありません。が、やはり花には癒されます。朝に晩にと狭いベランダに出ては、「つぼみが膨らんできた」だの「もう、枯れ始めた」だのと一鉢一鉢見ます。
音楽、絵画、演劇などの芸術、花、動物・・・と、これらがなくても我々は生きていけますが、それは「生物」として生きていけるのであって、「人間」として生きていくには、やはり潤いが必要だなと思います。

「不要なもの」=「潤い」ではないでしょうか。

また、必要なものは、形あるものだけではありません。空間も時間も「不要な空間」や「不要な時間」が「必要」です。例えば6畳の部屋に4人で暮らす。「生活」はできると思いますが、やはりもう少し「空間」が欲しいと思うでしょう。
買い物に行って必要なものだけ買って直ぐに帰る。これも良いですが、やはり、ぶらぶらと買うとも無く商品を見てまわり、時間をつぶすのも楽しいもの。
我々は、「必要」と「不必要」のバランスがとれていると、”居心地が良い” と感じるのでしょうね。

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