院長コラム(No.11 検査の目的)|大阪のがん免疫療法(免疫細胞治療)緑地公園駅 内科 北大阪メディカルクリニック

院長コラム

No.11 検査の目的

2019年01月30日

何か自覚症状があったり、長引いたりすると病院を受診します。風邪症状や胃腸症状であれば診察を受けてお薬を処方してもらいます。しかし、咳が1か月続くとか、胸が痛いなどとなると、医師は其々の症状から思い浮かべる疾患を想定して検査を進めていきます。

検査というものは、大きく分けて“疑って行う検査”と“否定するために行う検査”があります。そして疑いの範囲を段々狭めていって診断をつけ、治療へとつなげていきます。
診断がつき治療が始まると、あとはあまり検査をしません。検査は“心配だからする”わけではないからです。診断後の検査は、基本的には治療方法を決定するために行います。
例えば、「抗癌剤を今日、投与していいかどうか」を決めるために血液検査をします。その結果、白血球が少なければ、「今日の抗癌剤投与は中止しましょう」となります。また「今まで3回続けて行ってきた抗癌剤を、4回目以降も継続するかどうか」を決めるためにCT検査を行います。腫瘍が小さくなっていれば抗癌剤の効果があると考えて「4回目以降も同じ抗癌剤治療を継続しましょう」となるのです。

しかし、それぞれの検査は絶対的なものではありませんし、検査の限界というものもあります。血液検査の結果で、以前は「正常値」と言われていたものも、今は「基準値」と言うようになりました。つまり、「基準値」に入っているから「病気でない」わけではなく、「基準値」に入っていないから「病気である」というわけでもないのです。
CT上、以前認められていた異常が認められなくなったからと言って病気が治ったとは言えないですし、正常とは言い難い影が消えないからといってそこに活動性の病巣が残っているとも限らないのです。

つまり、検査は絶対的なものではなく、評価の参考にするものです。
当院に通院されている方で、「今は、自覚症状が無いから血液検査も画像検査も受けない」と仰っている方がいらっしゃいます。「検査が絶対的なものでは無いし、検査結果に左右されたく無い。」「例えば半年後に検査をして悪くなっていてもそれは納得しています」と。私は「それはそれであり」の選択だと思っています。

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