院長コラム(No.66 世界はつながっている)|大阪のがん免疫療法(免疫細胞治療)緑地公園駅 内科 北大阪メディカルクリニック

院長コラム

No.66 世界はつながっている

2020年04月15日

新型ウイルスの世界中での広がりはとどまるところを知らず、現時点で200万人を超える人々の感染が確認されています。
この広がりをみて思うのは、世界は狭くなった、世界はつながっているということ。一つの物を作るのに国をまたいで材料、部品のやりとりがあり、ある国での商業活動が止まるとそれ以降の流れが止まってしまう。人々の移動制限によって経済がこれほどにまでに冷え込んでしまう。つまり、数十年前のように、一つの町で、一つの国で物事が完結しなくなっています。

世界的に有名な霊長類学者、ジェーン・グドール博士は、新型コロナウイルスのパンデミックは、人類が自然を無視し、動物を軽視したことに原因があると、以下のように指摘しています。
「今のパンデミックは、われわれが自然を無視し、地球を共有すべき動物たちを軽視した結果であり、これは何年も前から予想されてきたことである。今回のパンデミックはわれわれに、新たな流行を防ぐにはどんなことをすべきか教えてくれたはずだ」
「私たちは自然界の一部であり、自然界に依存しており、それを破壊することは子どもたちから未来を奪うことに他ならないということに気付かねばならない。我々が、何を食べるのか、その食べ物はどこから来たのか、その食べ物は動物を虐待して得られたものか、集約農業によって作られたものか、子どもの奴隷労働で作られたから安いのか、生産過程において環境に悪影響を及ぼしてはいないのか。」と。

我々、地球上の生き物はとても密接につながっており、そのバランスを保ちながら何千年も生きてきました。しかし、ここ数十年の人間の仕業によって、植物、動物などの生物のバランスが急速に崩れてきています。まるで、人間がすべての生き物のピラミッドの頂点に立つかのような傲慢な振る舞いは、結果として他の生き物の反乱を引き起こします。

このウイルス感染の広がりが終息を見た際には、我々は、人はあくまでも自然界を構成している生き物の一つであること、決してピラミッドの頂点では無いことを謙虚に受け止めなければいけないと思います。

すべての生き物には生きている意味があります。その意味を我々が知らないだけであって、それぞれに意味があると思います。我々が知らないからといって、意味がないわけでは決してありません。それぞれがお互いに微妙なバランスを保ちながら、生存、共存しているのでしょう。

皮肉なことに、2020年の二酸化炭素の排出量の予測値は、過去50年に起きた最大の景気後退時期よりもさらに減少する見通しのようです。世界の首脳が集まり、地球温暖化の原因の一つであるとされる二酸化炭素排出削減目標を掲げても、難しかったことなのですが。

我々は、何を一番大切にするか、を考えていく必要があるでしょう。
長さのそろったまっすぐなきゅうりを求めるのか、いろんな太さの曲がったきゅうりを求めるのか。

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