院長ブログ|大阪のがん免疫療法(免疫細胞治療)内科|吹田市 緑地公園駅近く 北大阪メディカルクリニック

院長ブログ

No.168 内から湧き出てきてはじめて

2022年09月14日

ロシアによるウクライナ侵攻が始まって半年以上が過ぎる中、一週間ほど前から、ロシアのあちらこちらの地区議会議員らからプーチン大統領の辞任要求が出始めています。今までは、厳しい言論統制の元、なかなか「NO」と言えなかったプーチンに異を唱える人々が動き始めているように思われます。それも、首都のモスクワやプーチンの故郷のサンクトペテルブルクでそのような声が起こっていることには、大きな変化の兆しを感じます。

彼らは、プーチン氏を「国家反逆者」と言い、プーチンは多くの若い兵士を戦争で死なせ、経済に打撃を与えている。戦争の結果として北欧諸国のNATO北大西洋条約機構への加盟を招いた。賢く有能な働き手が国外に流出し、国家と国民の未来にとって彼の存在は有害であるとまで言っているようです。
ここまで来るとモスクワやサンクトペテルブルクの議員に続く勢力が登場しても不思議ではなく、ふつふつと湧き上がってくる批判、不満が火山の噴火のように吹き上がるであろうと思われます。

ウクライナへの侵略が始まったころには、戦争への支持が多かったと思われますが、自分の息子たちが戦地に送り込まれて帰ってこないこと、いくつかの外国資本の店舗が撤退していったこと、統制されているとはいえウクライナでロシアがしていることの悲惨な映像などが広がったこと、などがあれば、やはり、「おかしい、黙ってはおれない」というのが最近のロシア国内での動きだと思います。

当初、ロシア・プーチンとの話し合いを持とうと、トルコやフランスのリーダーたちが接触していましたが、なかなか前には進みませんでした。やはり本当の変革は、外からの圧力や説得ではなく、内からの理解・納得で動くことが必用でしょうし、そうしないと長続きしないでしょう。プーチンの考え方に反旗を翻したのはまだ少数派だとは思いますが、これからこれらの声が広がり、少しでも早く、この侵略戦争が終わることを願います。

話変わって、去る9月8日にイギリスのエリザベス女王が崩御されました。その死を悼む国民の長い列、思慕の念を抱いた表情、大切な人を失った悲しみの涙は誰に促されるでもなく、自然と生まれてきたものだと思います。

国葬をすると上から言われ、賛否が分かれ、反対の抗議が生まれ、世論調査でも否定的な意見が多い日本の国葬とは、時期を同じくしているがゆえに、その荘厳さ、厳粛さの違いを痛いほど感じます。

もちろん、「女王」という象徴としての立場と、「総理大臣」という政治家としての立場は違うものですから、一律に比べるものではないかもしれません。しかし、画面から醸し出されるイギリス国民の哀悼の気持ち、道路にあふれ出る人々、数えきれないほどの花束を見ていると、イギリス国民の悲しみの深さを感じます。この人々は強制されたわけではなく、自然発生的に、心がそうさせたものであるということがよくわかります。

いろいろな物事は、強制されて動いたとしてもそれは表面的なもの、一時的なものであるということ。自分から自発的に動いて、自分から納得して、意思決定をして、初めて心の底から、腹の中から変わっていくものだと思います。

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